「ちとふな22の会」は、世田谷区千歳船橋駅周辺のまちづくりを考えることからスタートし、世田谷区全体のみどりの保全・拡大などを中心に区政に対する提案活動や、22世紀の世代に「住んで楽しい素敵なせたがや」を継承するための活動に参加しています。

これまでの活動経緯はこちらをご覧ください。

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ちとふなの周辺のみどりの写真はこちらです。

=最近の動き 

★千歳船橋駅前すぐにマルエツが出店計画

 2023年7月に千歳船橋駅から1分の場所にある空地約1500㎡の土地に大和ハウスが建物を建てる準備をしていることが判明し、その内容について情報収集を始めました。この土地には桜の大木があり、毎年春には満開となって道行く人々の目を楽しませてくれており、いわば千歳船橋のシンボルツリーのようなものでした。しかしその土地の相続が発生したために桜の大木も伐採されて暫くは更地になっていた場所でした。

 その後、スーパーのマルエツが出店するということが分かりましたが、地元の商店会、船橋会などの関係者でどう対応するのか相談が行われました。この土地を含む千歳船橋駅北側の地区は2001年に区が地元の街づくり協議会と相談しながら作成した「千歳船橋駅周辺地区 地区街づくり計画」の対象地域であり、地域内での建築行為は街づくり条例に基づいて事前届出が必要、区がこの計画に適合するものか否かを判断することとなっていました。

 街づくり条例の他、いわゆる中高層条例や特定商業施設の立地に伴う環境保全要綱に基づく事前調整が必要で、それらの規定に基づいて地元住民への説明会の開催などが行われ、地元住民からは、桜の植樹、屋上緑化への立ち入り、太陽パネル設置、工事における騒音防止や安全対策などの要望が出されました。

 

 今後はマルエツ及び土地建物の所有者である大和ハウスリアルエステートが地元の要望に具体的にどう答えていくのかが注目されます。

  この出店は千歳船橋駅の北側にとっては、非常に大きな建物となり街の景観や周辺商店へどのような影響を及ぼすのかなども無視できません。とはいえ、マルエツさんは盲導犬の育成に寄付をするなど社会貢献にも関心を示す企業でもあり、今後商店会や町会である船橋会など地元の組織とも協力・連携し、地元のおまつりや各種イベント等に協賛などをしていただきながら街の活性化に貢献してもらいたいものです。(2024.5)

★建築審査請求に対して棄却・却下の裁決、国土交通省に対して再審査請求を提出、それも却下された。.~2024.3.11

 2021年6月に審査請求を行ってから2年半の月日が経過して、建築工事も進んで区民会館のロビーなどが解体されそこに10階建ての議会棟がほぼ完成に近づいています。ようやく2023.12.18に裁決がおりましたが、内容は棄却・却下というものでした。その理由については、請求人はとても受け入れられるものでは無かったので、2024.1.19に国土交通大臣に対して再審査請求を提出しました。

 しかしながら、取消対象としていた建築確認がその後変更建されたために、原処分たる取消対象の建築確認は消滅したという理由で再審査請求については訴えの利益無しとして、却下されました(2024.3.11)。

 こういう形だけの法律論のお陰で、実質的な議論、判断が為されないまま却下を繰り返しそのために違法建築が罷り通るのは、住民の取消請求権の存在意義を失わせるものであり、とても法治国家とは言えません。請求人らは改めて建築審査請求を行うことで、いたちごっこを覚悟の上で、正義にかなった裁決を求める活動を続けることとしています。

 

★世田谷区本庁舎に係る建築審査請求その4 2023.4.10

 これまでも報告してきた世田谷区本庁舎建替えについての建築審査請求は、東京都庁の建築主事が変更建築確認済証の交付を3度繰り返してきたためにその度毎に失効したと言われてきました。そのため昨年10月に予定されていた口頭審査も延期となっています。
 しかしながら、当初から指摘していた非常用エレベーターの乗降ロビーが耐火構造の壁で囲まれていないという建築基準法違反については何ら修正されていません。請求人としては利用者である区民が火災などの非常時に生命身体の危険に曝される恐れのある建物は許容されるべきでないとして、4度目の建築審査請求書を4月10日に提出しました。
 同時に、このように変更建築確認済証が繰り返し交付されることで、違法な建築物の建築が放置されたままである事態は、建築審査請求制度の趣旨に反するのみならず、建築基準法の目的である公共の福祉の増進にも反することになるので、早急に口頭審査を開催し裁決書の交付を行うよう建築審査会長に対して上申書を提出しました。詳細はこちらをご覧ください。
 違法建築の建築がこれ以上進まないよう迅速な裁決が下されることが望まれます。(写真は解体された東棟の一部、2022.3撮影)

 

★世田谷区の「地球温暖化対策地域推進計画」について、「街づくりの仲間たち」としては4/12に区長に対して質問状を提出したところですが、この度具体的な推進についての提案書を提出しました。これまでの経緯について記しておきます。2022.10.5

7/6 質問状に対して区の担当各課からばらばらと回答が寄せられたので、それらを受けて世田谷区環境政策部環境計画課長の須田課長と「街づくりの仲間たち」のメンバーで意見交換会を開催。

8/19 区の環境政策部長、環境計画課長、区議の参加を得て「街づくりの仲間たち」メンバーと意見交換会開催。区の幹部が時間を割いて区民の意見を聞こうとする姿勢がある事については評価できました。

9/7 区が「地球温暖化対策地域推進計画」(素案)についてのリモートの説明会開催。「街づくりの仲間たち」のメンバーも参加。

10/3 「街づくりの仲間たち」は「地球温暖化対策地域推進計画」に対する区民としての9項目の提案を区に提出。内容は以下をご覧ください。https://drive.google.com/file/d/12lNHTIM6rqkAZBVBZyTSNJKOOhcrlq7v/view?usp=sharing 

9項目の提案は以下の通りです。

①区長直轄のプロジェクト化(環境計画課の権限強化、気候市民会議の設置等)

②住宅の省エネ化、再エネ導入推進策(新築住宅への太陽パネルの設置義務化など)

③自動車・二輪車のCO2排出削減策(区の公用車、郵便配達車、ごみ収集車、宅配便等の車両のEV化年次計画の策定と結果公表等)

④みどり33の強化策(駐車場の緑化義務付け、喜多見地区をみどり特区とする、世田谷線の緑地化等)

⑤環境教育・市民教育の強化策(小中学校の授業に衆時間の環境教育の時限を設ける等)

⑥公共施設の省エネ・再エネ導入推進

⑦雨水利用の促進

⑧自然エネルギー利用の推進策

⑨ごみ減量の推進策

★建築審査請求についてのその後の経緯を記しておきます。

3/25  都が変更建築確認済証その3を交付

3/29  都が弁明書(3)提出:昨年10/12付の確認済証は失効したので、建築審査請求は却下されるべき

4/25  反論書(3)提出 この間に、建築主事が山崎弘人から飯泉洋に交代

6/13  建築審査請求その3提出

6/30  都が弁明書(5)提出 

 8/1  反論書(4)提出 、8/6反論書補正書提出

8/19  都が弁明書(6)提出

 9/16  反論書(5)提出

なお10月末には口頭審査が行われる予定です。

★世田谷区本庁舎に係る建築審査請求、三度目の反論書提出 2022.4.25

 本日4月25日、世田谷区本庁舎の建築に係る二度目の建築審査請求に関して請求人が反論書を提出しました。

 都の建築主事が3/29付で行った弁明書では、建築計画について二度目の変更が為されそれに対する建築確認済証が去る3/25に交付されたため請求人が1/11に提出した二度目の建築審査請求については、対象であった建築確認は失効し訴えの利益が失われたので却下されるべきだと主張したのです。

 その際都の建築主事は、建築確認変更による確認済証の失効とそれによる建築審査請求の却下に関する東京高裁の平成19年8月29日判決を引用しました。

  請求人の反論書においては、新たな建築計画及び建築確認済証においても請求人が当初から指摘している建築基準法違反については修正されていないのでこれについて審査を行い裁決を行うべきであるということを主張しています。この論理が認められるか否かは疑問ではありますが、建築主が違法事実を隠蔽するため無関係の些細な変更を繰り返すことで建築審査請求を却下に持ち込もうとする意図があるとすれば、それを見逃して良いはずはないでしょう。

  法理論を振りかざして、実質的に違反事実が裁かれないことになるのであれば、それは「法による支配」であって「法の支配」とは言えないものです。

 関係文書はこちらにあるので参考にしてください。

★世田谷区気候非常事態宣言の実効化を目指して 2022.4.12

 202010月に世田谷区長は「世田谷区気候非常事態宣言」を発表し、2050年までにCO₂排出量実質ゼロを目指すことを表明し、エネルギー消費量の更なる削減やそれを実現するための具体策などを盛り込んだ「地球温暖化対策地域推進計画」進めているところです。

 この計画では、エネルギー消費量の削減目標を達成した場合の CO2排出量を目標として、2030 年度の CO2排出量は、2013 年度比で 27.3%の削減と設定し、実現に向けての対策として以下の5点が挙げられています。

施策の柱Ⅰ 区民の取組み支援

施策の柱Ⅱ 事業者の取組み支援

施策の柱Ⅲ 低炭素都市づくりと適応策

施策の柱Ⅳ エコな暮らしと文化の創造

施策の柱Ⅴ 区役所の率先行動

 これについてはいかにも尤もなそれらしき必要事項が掲げられていますが、単に選挙対策や掛け声だけの作文に終わらせてはいけないので「街づくりの仲間たち」がその具体的内容、その後の進捗状況などについて区長宛のメールで質問状を送付しました。 その内容はこちらにありますのでご覧ください。https://drive.google.com/file/d/1JIWIajfRVWKiZ14aVTNHMRJ3Wr9m9YZY/view?usp=sharing

 

 また、質問に対する区からの回答を待って、「街づくりの仲間たち」として気候非常事態宣言の趣旨を実質的にも実現するための提案を示そうと考えています。2022.4.12

★建築確認済証が二度も変更される!2022.4.12
 前川國男設計の世田谷区本庁舎を建て替えようと言う区の建築計画に建築基準法違反等があるとして昨年6月に建築審査請求が提出され、都の弁明書、請求人の反論書のやり取りが行われました。ところが、区はその後昨年8月4日に建築計画を変更し、これに対して都は昨年10月12日に変更確認済証を交付しました。その結果4月に提出した建築審査請求は失効となりました。
 しかしながら、変更後の内容は依然として建築基準法違反が残るものであったので請求人らは本年1月11日に二回目の建築審査請求を提出しました。ところが、実は、昨年11月15日に区は二回目の建築計画変更を都に提出しており都はこれに対して本年3月25日に二回目の変更建築確認済証を交付しました。
 これによって請求人らが本年1月11日に提出した二回目の建築審査請求も形式上は失効したこととなりましたが、二回目の変更の内容を見ても非常用エレベーターのロビーについての安全基準を満たしていないものと思われるので、請求人としては3回目の建築審査請求をしなければならないと考えています。
 区がこのように建築計画の変更を繰り返すのは、それに対しての都の変更確認済証が繰り返し交付されることで、請求人らの提出した建築審査請求が失効することを狙っているのでしょうか?しかも、二回の変更後においても依然として非常用エレベーターのロビーは耐火構造の床・壁で囲まれるという基準を満たしていないのは何故なのでしょうか?

★神宮外苑の再開発計画 2022.2.14

 2月9日の東京都都市計画審議会では、神宮外苑内の1000本にも及ぶ既存樹木を伐採したり高層ビルを地区内に5件も建築するなどの再開発計画が審議され反対意見があったものの採決されました。イコモスジャパン(イコモスとは国際記念物遺跡会議(ICOMOS/ International Council on Monuments and Sites)のこと)という文化遺産保護に関わる国際的なNGOが計画見直しの提言を都知事、都議会議長に2/7に提出しましたが、無視されたことになります。https://icomosjapan.org/ 

 審議会では再審議の動議が出されたにも拘わらず議長が否認して採決してしまったようです。議長は元建設省出身ですが東日本建設業保証㈱の社長ですから業界関連者でとても中立的人物とは思えません。こういう人物が都計審の会長をやっていること自体が問題です。調査審議する審議会が採決しても執行機関である都庁としては慎重を期して再審議にかけることもできるはずです。神宮外苑という都民に親しまれている大きな土地の現況を大きく変更する案件を一回の審議で終わらせることなく、都民にも十分な説明をしたうえで慎重に判断していくことを強く要請します。また、多くの方々がこの件に関心を持ち、見直しの声を上げることを期待します。

★建築審査請求書その2提出  2022.1.11 
 ここで時々お伝えしていた世田谷区本庁舎の建替えについての建築審査請求ですが、本日同じ案件で建築審査請求書を東京都建築審査会に再度提出しました。建築主である世田谷区が我々が指摘した建築基準法違反について見直して建築内容を変更して提出しそれに対する建築確認がおりた(昨年10/12)のですが、それを精査したところ依然として安全基準の違反(非常用エレベーターの乗降ロビーが防火区画として不完全で基準を充たしていない)ことが判明したからです。
 建築審査請求が無ければ建築基準法違反の建物が建てられていたことになりますが、今でも違反の部分が残っているので建築審査会が建築確認証を取消してもらわねばなりません。 東京都の建築主事が違法を見逃していたわけですが、その責任をきちんと取ってもらうことも必要でしょう。完成後のマンションについて建築確認が取り消された事例も過去にありますので、都の建築審査会が正しい判断をしてくれることを期待しています。
 資料は下記にアップしてありますので関心のある方は是非ご覧ください。コメントなど大歓迎です。https://drive.google.com/.../1XD1GZ5RwzD7o4AcukUXi...
写真は解体される前の前川國男が設計した世田谷区本庁舎です。

認知症110番へのご支援を

 認知症予防財団という組織の役員をしている私の学生時代からの友人から拡散を依頼されました。2021.11.11

 その財団が実施している無料の電話相談「認知症110番」はこのところ運営費に困っており、この11月1日よりクラウドファンディングを始めたので、もしご賛同いただけるのであれば、ご支援(その場合は最小限で結構です)あるいは関心のありそうな方々への情報拡散(こちらの方をぜひ)にご協力いただきたいとのことでした。

財団のURLは、https://www.mainichi.co.jp/ninchishou/ 

クラウドファンディングの詳細は 

https://readyfor.jp/projects/ninchishou110 

です。ご協力いただければ幸いです。

★建築審査請求書を提出 2021.6.15

 

 世田谷区本庁舎整備計画による建物は建築基準法に違反した建物であり、また世田谷区風景づくり条例及び世田谷区街づくり条例にも違反しているので、このような建物について東京都が世田谷区長に対して建築確認を下ろしたことは違法であり、取消すべきであるとして、本日東京都建築審査会に対して世田谷区民10人が建築審査請求書を提出しました。内容は以下をご覧ください。https://drive.google.com/.../1ScrCJU5uB3J64rObP8Qfif5-Y...
 現庁舎の解体工事が開始されないよう、執行停止申立書も同時に提出しました。

 

 前川國男の設計した歴史的、文化的にも貴重な建築物が解体を免れるよう、迅速に適正な裁決が出されることを祈ります。(写真は現在の第一庁舎と区民会館)

★世田谷区本庁舎整備について住民監査請求提出 2021.5.7

世田谷区の区民10人が世田谷区監査委員会に対して、本庁舎整備事業の内容が法令に従って適切なものではないこと、区民の福祉増進のために最小の経費で最大の効果を上げているものではないとして、2021.5.6に住民監査請求を提出しました。具体的には建築基準法や世田谷区風景づくり条例等に違反し、敷地中央の区道を廃止しないために余計な支出を招いている、免震構造による危険性、庁舎としての利便性・快適性を欠くこと、過大な規模等11項目を挙げて問題点を指摘し、建築工事に係る契約をしないよう求めるものです。監査委員は4人で、区議が2人、区の職員OB, 弁護士で構成されているとのことです。合理的な判断がだされることを期待するものです。

★世田谷区本庁舎保存を呼びかけるビデオ

世田谷区の本庁舎整備について2月には工事についての入札が行われることになっています。コロナ禍の中で医療関連や中小事業者への支援等で追加的な予算を十分に用意する必要があること、歳入もコロナ禍の影響で減少が見込まれる中、500億円にも上る事業を見直さないまま進めようとしていることに対して、区に対して多くの区民が一時中止を求めています。その一つの動きで、以下のビデオが作成されたので、ご紹介します。2021.1.29


★世田谷区本庁舎建替えは区民の税金の無駄遣い! 2020.11.18

 新型コロナ発生前に計画されていた本庁舎建替え計画に500億円もの税金が使われようとしています。コロナ禍の発生により医療事業者への支援、仕事を失った人たちへの生活支援、経営困難に陥った中小企業等への支援など追加的予算が必要になっているなかで、建築の専門家が既存建物を活かしながら耐震強化による改修で大幅な費用削減案を提案しました。ウィズコロナ時代にテレワークの普及が進むので過大なオフィス面積を見直し、身近な区民サービスの向上のために地域の総合支所に人と権限を移して本庁舎をスリムにするなどを内容としています。

 11月12日には区議会の地方分権・本庁舎整備対策等特別委員会において、「新しい世田谷区庁舎を良くする会」「記憶をつなぎ人をつなぐ世田谷区庁舎をのぞむ会」が、提出した陳情について陳述を行いました。今こそ立ち止まってこのままで良いのかについて計画の見直しをするよう要望しました。その後メンバーが以下のチラシをポスティングして区民に理解を求めています。



★落葉ひろいリレー開始 2020.11.13

今年も落ち葉ひろいリレーが開始となりました。

落葉を邪魔もの扱いにせずに、この一年私たちの生活に潤いを与えてくれた樹木に感謝の意を込めて落ち葉拾いに参加してください。

樹木は小鳥たちの移動の拠点にもなるし、二酸化炭素を吸収して大気汚染の防止に貢献しています。落ち葉を燃やしても成長の時に吸収した二酸化炭素を排出するだけなのでカーボンニュートラルです。落ち葉は堆肥として利用できますし、焼き芋を作る時の燃料にもなります。落ち葉拾いはSDGsの一つである住み続けられるまちづくりの活動にもなります。



★コロナ後の社会の方向性 2020.9.26

 26日土曜日に開催された、現代総有研究所主催のシンポジウム「現代総有と新型コロナ」での私のプレゼンのスライドの一つをご紹介します。コロナ後の社会が今我々が抱える諸問題をどのような形で解決に向けて転換したら良いのかという方向性を示したつもりです。ご批判など頂ければ幸いです。

 シビックプライドとは、「社会問題やエネルギー問題等を含む自分の生きる地域・社会を取り巻く周辺環境をより良いものにして自分及び社会を構成する全員の幸福を達成しようとする当事者意識に基づく自負心」といえるものです。



★NEW 河野太郎行政改革担当大臣あて 陳情 2020.9.18

河野太郎行政改革担当大臣殿

 この度は行政改革担当大臣への就任おめでとうございます。

 私は世田谷区の一区民として現在世田谷区が進めている本庁舎建替整備事業について、行政の効率的執行及び地域行政の望ましいあり方等にしていると考えるので、これについてご検討いただき、世田谷区が本事業について適切な見直しを行うよう指導していただきたくお願いする次第です。本件については以下の5点で問題があると考えています。

 まず第一に、コロナ対策という緊急の課題に対する経費増が見込まれるなかで、約500億円もの費用をかけて、中央集権的で将来的には不要となるであろう巨大な本庁舎を建設するというのは経費の無駄使いにほかなりません。区は15億円の削減という些少な対策は出したものの、建築の専門家有志が現建物の耐震強化による改修で大幅な費用削減案を提出したにも拘わらずそれは無視されています。区民税を納めている区民としてこのような税金の無駄使いは許容できません。

 第二は、働き方改革やテレワーク・業務執行のデジタル化等の必要性が高まっている時代に、長期的な視点を踏まえず従来型のデスクワークや窓口業務のやり方などを想定した執務環境を前提に大規模な床面積を持つ本庁舎を建設することは、将来的には無駄なスペースを作るだけでなく、職員の就労環境の改善にも反することになると言わざるを得ません。

 第三に、閑静な住宅街に10階建ての議会棟を持つ容積率ぎりぎりの建物を合法的だからとして建てる計画ですが、これは周辺環境との調和にも反するものであり、また、近代建築の先駆者である前川國男が設計した歴史的文化的にも意味ある建物の空間特質の継承が疎かにされています。コロナ対策においてすら、文化・芸術政策の重要性を強調したドイツのメルケル首相を想起してもらいたいと思います。

 第四には、現行計画は、地域分権・住民自治に反する組織体制を前提にしていることです。90万の人口を擁する世田谷区は5つの地区毎に総合支所を置いていますが、今後とも住民に近い場所での住民サービスの向上を図るべきであり、巨大な本庁舎を作るのではなく、五つの総合支所を充実させ権限と人員と予算を分散化することが求められているはずです。地域行政のあり方の検討を後回しにして、巨大な本部のハードづくりを優先させているのは、あるべき地域行政に反しています。

 第五には、近年の世田谷区の本庁舎を含め梅ヶ丘保健センターや玉川総合支所の公的建物3件のビッグプロジェクトすべての設計を同一業者が受注していることです。これは可能な限り多数の地元の中小業者に優先的に発注して地域の産業振興を図るべきという、地域の行政の当然配慮するべき視点を無視しています。また、区民グループが本庁舎以外の2案件について情報提供を求めたところ、海苔を貼った回答が返ってきましたが、都合の悪い情報は公開しないということで、情報公開に反しているのみならず癒着の関係があるのではと疑わざるを得ません。

 以上のように、①税金の無駄使い②時代の潮流を無視した計画③環境・文化の軽視④地域分権の軽視⑤癒着の疑惑 の五つの点から、世田谷区保坂展人区長に対して本庁舎整備計画の見直しを強く要請するようお願いいたします。

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世田谷区本庁舎整備事業について2020.7.8
 約500億円にも達する多額の予算で世田谷区の本庁舎整備が進められている。しかしながらその内容については、住宅地の中に容積率ぎりぎりの巨大な床面積を有し10階建ての議会棟を建築するなど周辺環境との調和を阻害するほか、近代建築を代表する前川建築の空間特質が十分継承されているのか?、日照権の侵害、執務環境などの問題点が多いので、これまで「新しい世田谷区本庁舎を良くする会」や「記憶をつなぎ人をつなぐ世田谷区庁舎をのぞむ会」などが要望書や提案書の提出などの活動を行ってきた。
 今回、コロナ禍を契機としてコロナ対策のための予算確保の必要性が生じたこと、テレワークの推進など働き方改革でオフィスの分散化などの必要性が提起されている状況のなかで、この巨大な計画は将来的に大きな負担になることから、規模の縮小と使えるものを使って予算縮減と工期の短縮を実現したらどうかという提案を区に提出することとなった。

 

 このため、7月8日に「新しい世田谷区本庁舎を良くする会」のメンバー三人が、予算の削減と工期の短縮を区の政策立案の中枢である企画部門に提案するために、区役所政策経営部を訪問した(提案の内容は右の資料のとおり)。先方は政策企画課長と庁舎整備担当課長が対応したが、提案に対する具体的な回答は得られなかったので今後もフォローしていくこととなった。(写真は中庭からみた世田谷区本庁舎第一庁舎(左)と区民会館(右))



 世田谷区本庁舎整備 実施設計が公表される 2020.2.5

 世田谷本庁舎建替えについては何度かこの場で紹介して来ましたが、先日2月5日の朝日新聞で建て替え案についての記事が掲載されました。膨らんだ事業費や工期、前川建築の保存が不十分、きちんとした審査が必要などの声も紹介されています。

 また、これまでの区の手続きには大きな瑕疵があり欠陥だらけの建物となっており500億円近い巨額の税金を使う事業としては許されないことだと考えます。

 設計者はコンペで決めて住民の意見も聞いてはいるものの、環境・防災・UD・景観等の視点から第三者による客観的な審査が為されているとは言えません。例えば先日開かれた区の環境審議会では会長が本件は報告を受ける場だと明言しましたが、これは世田谷区環境基本条例第10条第2項で「調査審議する」とされていることに反しています。また、2万平米の土地に7万平米の床面積の建物を建てるので容積率は規制300%ぎりぎりの293%にもなるものの区が環境審議会に提出した資料には建物の容積率や日影図さえ示されておらず環境適合性について専門家に審議してもらうつもりが無いとしか言えません。また景観法に基づく「風景づくりの基準」では「高さは周辺の建物群のスカイラインとの調和に配慮する」とされているのに対し、10階建ての議会棟を区は「全体として低層の建物」だと強弁しています。更に、区内の建築の専門家を集めて意見を聴く会を設けたものの一回限りで十分議論が尽くされないままです。

 このように手続的に問題があり内容も欠陥が多いので手続きをやり直すべきであると考えます。区は誠意を以て現計画の客観的審査を経て見直しを実施するよう強く望みます。 

 

 

 

 世田谷区はみどりの面積の比率を2032年(区政100周年)までに33%にしようという政策目標を掲げています。その実現には砧緑地5個分以上のみどりを増やすことが必要です。そのためには区が積極的にみどりを増やす事業を行うだけでなく、区民一人一人が自分の住む場所やその周りで緑を増やす、守ることに小さな努力を傾けそれを積み上げることが必要でしょう。 

 何ができるのか?このシンポジウムに参加いただき、先進事例などを学びながら考える機会として頂きたいと思います。

世田谷区本庁舎整備について 2020.1.19 

昨年11月に開催された緊急区民会議に続き、1/23に世田谷区の区庁舎建替えについて考える会が開催されます。470億円もの費用をかけて建てようという、将来のせたがやのシンボルであり玄関口とも言える区庁舎について、どういう計画なのか区民としてしっかり見ておく必要があるでしょう。

 

New「世田谷区民会館・区庁舎の建築と広場ー保存再生に向けた活動の記録」去る10月1日に公益社団法人日本建築家協会の関東甲信越支部世田谷地域会から標記の小雑誌が出版されました。 近代建築の大家である前川國男の設計による区民会館・区庁舎の建替えが動き出して以来の10年以上にわたる建築家や区民によるその保存再生についての活動を記録したもので、新聞雑誌の記事も掲載されています。  また、建替えの基本構想でテーマとなった前川建築の「空間特質」について建築時の設計者の言葉もあり、そこからは設計者が公共建築のあるべき姿や質をどのように考えていたのかについての発想が伺えます。



New 千歳船橋駅前の瀬戸内パン閉店 2019.11.26 

 駅前の瀬戸内パンが閉店して改装工事が行われています。

 昔はこの場所に「柳」という焼き鳥屋があり、角には古い柳の木がありました。柳の老木には骸ができていたのでセメントを入れて補強されたり、地元の人が剪定するなど手入れをしながら見守っていましたが、老齢化には勝てず倒木の危険もあるということでいつしか伐採されてしまいました。

 柳は生命力の強い木なので挿し木をして育てられた三世が現在瀬戸内パンの前の変圧器の横の鉢植えに「ちとふなの柳三世」として昔の姿を残しています。(上の写真参照)

 この角地には焼き鳥屋の後、チェーン店のコージーコーナー、サンマルク、鎌倉パスタ等が店をだしていましたが、いずれも長続きせずに閉店に追い込まれました。駅前の一等地なのに繁盛できなかったことは残念でしょうが、今後は柳三世が守護神になってくれることを祈ります。

この写真は1999.1の千歳船橋駅北口です。まだ柳は残っていました。小田急線は高架にはなっておらず、空も広く見えます。柳がある角の焼き鳥屋は見えません。下の写真はもっと古い昭和の始めのころの駅舎です。



New 現代総有研究所 会報創刊号 2019.11.26

 「現代総有」とは、現代総有研究所長の五十嵐敬喜氏によれば、「個化社会の到来の中で、新しい「絆」(結びつき、協働、連帯、団結など)を構築するための理論と実践」であり、その理念とは「土地・建物等の個人所有をいったん棚に上げ(個人所有は維持するが)て、それらを共同利用(借地あるいは借家)しながら、みんなが家族や友達と同じように一緒に住み・働き、かつ楽しみ、その利益を参加者全員で享受するほか、ひいては地域全体に還元していくという社会を築き上げていく」ことにあるとのことです。

 この理念に賛同する人達が集まって現代総有研究所が昨年に創設されて、その創刊号がこの度公開されました。 http://www.soyuken.jpn.org/_src/4526/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%B7%8F%E6%9C%89_vol1_2019_webH.pdf 

 私も研究会メンバーに参加させていただき、右の目次にあるように拙文を事例報告として掲載させてもらいました。地元世田谷でこれまで関わってきたまちづくりの活動を振り返ってみると、現代総有という考え方によってまちづくりに関する多くの問題の解決の糸口がみつかるだろうと思えるので、現代総有への期待について書いてみました。

 是非ご一読いただき感想やコメントをお寄せいただければ幸いです。

  

 

NEW 立憲パートナーズ勉強会 2019.11.4

 11月4日に立憲パートナーズ勉強会が北沢タウンホールで開催されました。落合貴之代議士が主催で、定員オーバーの120名が参加し、世田谷区議も4名参加していました。

 落合代議士から冒頭に開催の趣旨等を含め挨拶の後、専修大学法学部教授の岡田憲治氏より「なぜリベラルはまけ続けるのか」という著書について講話がありました。

 与党の一強が続くのは、野党が連合できないからであり、綱領にこだわるのではなくせめて3年間の公約で共通点を見出して連携することが必要、相手の心を閉ざすような正論ではなく、心を開かせるような言葉と提案が必要との話でした。

 終了後の交流会も大勢の参加を得て盛り上がりました。

 

NEW 緊急区民会議の宣言を区長、区議会に提出 2019.11.5

 11/2に開催された緊急区民会議には総勢48名の参加者があり、現在の区役所本庁舎及び区民会館の歴史的意味、本庁舎整備に関する私どもによる意見具申等の活動報告、本庁舎整備に当たって開催されたリング会議の参加報告、現在の基本設計案における問題点・改善点、近隣住民の声等について説明・意見表明・質疑応答が行われました。(右は会議の様子についての東京新聞の記事)

 それを踏まえた上で会議の最後に下にあるような「次世代に引き継ぐ世田谷区役所を考える 緊急区民会議宣言」がその場にいた参加者全員の合意で決定されました。

 11月5日には、その宣言文を持って代表者が区役所を訪問し、区長、副区長、担当課長ら及び区議会議員に提出してきました。

 

 

New 本庁舎整備についての「緊急区民会議」開催 2019.10.18 

 世田谷区の本庁舎の整備計画が進められています。450億円にも上る税金が使われます。今後90年間使われることになる建物はどんなものになるのか気になります。

 1960年に建設された現在の建物は、その建築が世界遺産に登録されたフランスのル・コルビジェの弟子であり日本の近代建築の旗手である前川國男が設計した貴重な歴史的建築物でもあります。その「空間特質を継承すること」が基本構想でも確認されましたが本当にそうなるのでしょうか?

 環境、安全、防災、景観、省エネ、ユニバーサルデザインなどの面から適切な建物なのか、専門家の意見も聞きながら、みんなで考えましょう。

 問題があるとしたらそれは何なのか、どうすれば良い建物になるのか、提案もしていきたいと思います。

 多くの区民の方々の参加を期待します。

 

●下北線路街園藝部プロジェクトスタート 2019.10.3

 小田急電鉄が、下北沢駅東口前のスペースを活用して、地域コミュニティー参加型の植栽を進める活動を始めた。約500平米の土地を15か月の暫定期間ではあるものの、住民等のチームが樹木や花卉の鉢植えを地元から提供してもらって緑化して管理することとしている。次回10/26には周辺の路上園芸やユニークな緑の写真撮影などを行う街歩き探検を実施する予定。また、11/17にはゲストトークとしてソトノバ泉山氏の話を聞き、鉢植えづくりなどを行う予定。

●第6回リング会議開催 2019.9.23

 本庁舎整備について住民の意見を聞くリング会議の最後の会が開催された。

直前に区内の建築専門家との意見交換会が持たれたのでその報告が区から為されたが、その内容は現在の案に対する批判がほとんどだった。そもそも意見交換会の位置づけが不明確であるとの指摘もあった。

その後、リング会議の委員を三つに分けてワークショップ形式での意見交換となり、結局議論するというよりは意見の言いっぱなしの会議となって傍聴した者の立場からは単なる区の既成事実つくりでしかなかったとの感想。

 

 

●保坂世田谷区長の車座集会開催 2019.9.8

 区長が最初に地域行政制度についての説明した後に質疑となったが、ほとんどが身近な問題で私立学校や都立高校に救援物資を置いてほしい、地域包括ケア、朝日新聞プリントの跡地問題、ウォーキングステーション設置、声掛けパトロール、駐車場に緑をなどの要望が出された。

 地域行政制度についてはせたがや自治政策研究所を活用して議論したらどうかという要望が出された。区長からは、密度の濃い議論ができるようにしたい、車座集会は常時やることかもしれない、税源の問題、自治権拡充も重要等の発言があった

 

ガーデニングフェアに出展 2019.6.1-2

世田谷区主催のガーデニングフェア―に「みどり33協働会議」が出展し、「みどり33」やグリーンインフラに関するパネルを展示したほか、せたがや野菜のリーフレタスの販売、みどりに関するアンケートを行いました。アンケートに協力してくれた方には、花の苗をプレゼントしました。


●本庁舎基本設計の問題点について 区長あて提案書提出

2019.5.20 本年の3月29日に「世田谷区は世田谷区本庁舎等整備基本設計」を公表しました。内容はこちらです。しかしながら、この基本設計には問題点が非常に多いとの判断のもと、「新しい本庁舎を良くする会」が区役所の庁舎整備担当課長及び施設営繕第二課長を訪問して、保坂区長宛ての「世田谷区本庁舎等整備基本設計をよりよくするための提案」を提出し内容について詳細に説明しました。提案書の本文はこちらです。

その概要は以下の通りです。

1.来庁者の窓口スペースが狭く窓口として適切に機能していない部分が多い

2.職員の執務空間が照明や空調機械に依存したトンネルのような空間になっており、快適な執務空間とは

かけ離れた状況となっている

3.省エネ建築として、きわめて不十分な計画

4.建築計画の制約要因である敷地中央の区道を廃道とすべき

5.リングデッキは問題だらけ

6.緑化率は40%無いと「みどり33」にならない

7.基本設計のピロティは風害事故の危険性が大

8.西棟西側の住居について、日照、圧迫感などの対応が必要

9.都市計画上の容積率が300%の敷地に293%の公共建築は自治体の恥

10.実施設計期間の中で基本設計の問題点を改善するための専門委員会を立ち上げる

11.その他検討が必要と思われる問題点の例

 ・地下駐車場の設計不備・中庭沿いの会議スペース・エレベーターの運用管理。

以上について説明後、区長にもきちんとあげておくよう依頼したのに対して、

区側からは今後検討して5月末にはネット上で文書で回答を公表するとの返事がありました。

  


区議会選挙終了

2019.4.21

世田谷区議会選挙が行われた。投票率は43.02%で前回の42.84%から多少とも増加したのは良い傾向と見たいが、いまだに半分以上の人が投票に行かないのは遺憾である。この結果、自民13 公明9 立憲民主6 共産3 生ネ3 社民2 維新1 都民1 行革110番1 NHKから国民を守る会1 無所属10となり、立民+2名、生ネ+1名、社民+1名。自民△3名、公明△1名、共産△2名となった。これにより与党の自公は従来の26から22に減少したことで区政の執行に置いてどのような変化が、特に区長の姿勢がどう変わるのか注目していきたい。(写真は夜の千歳船橋駅前での候補者の呼びかけ)

かどっこ広場の

枝垂れ桜満開 2019.4.7

2002年4月に街の子供たちみんなで設計して「かどっこ広場」(世、船橋一丁目15番)を創り、その時に記念樹として枝垂れ桜を植えました。それが今や立派に大きく育ち今年も満開となり、通りかかる人達の目を楽しませています。周りを囲むレンガは子供たちも一緒に積み上げて、そこにイニシャルを彫りました。当時小さかった子供たちも、既に成人となり、自分の彫ったイニシャルを見て、ちとふなを故郷と思ってくれるでしょう。


●議員活動の改善について、世田谷区議へ提言書を提出 2019.3.15 「街づくりの仲間たち」は、区議会の機能の強化と、区民が区議会のことをもっと知るようになるために、区議の活動の在り方等について提言書をまとめ、区議会議員50名に送付しました。併せて今後の対応についての各区議の意向についてのアンケートも依頼しました。提言の内容としては、

1.中選挙区制の創設

2.区議と民の交流する機会拡大 

3.条例発議など 制度創設 の積極化

4.区議会での区議同士での討論の実施

5.区民のコミュニティー意識の向上

です。詳細はこちらです。

●グリーンインフラシンポ開催 2019.2.7 

 みどり33協働会議が区のみどり政策課と共催で3回目のシンポジウムを開催しました。保坂区長も最後まで参加して、グリーンインフラの必要性、意義等についてレクチャーが行われ、実例等についても紹介されました。主な参加者と議論は以下の通りでした。

保坂区長:グリーンインフラは人がつながる共通言語になる、子供たち次の世代が参加できることが重要。グリーンインフラ表彰制度も一案だ。

涌井史郎(東京都市大学特別教授):グリーンインフラを担うグリーンコミュニティーが重要、人の心、ライフスタイルの変換が必要、グリーンインフラの環境価値を数字化することが大切。
木田幸男(グリーンインフラ在団代表理事):グリーンインフラの実装怜としては、歩道のみで雨水を循環させることができる。樹木の価値を例えば蒸散量で数値化することができる。
小口健蔵(公園プロヂューサー):井の頭公園のかいぼりを実施した。公民連携、首長のリーダーシップが重要。
土肥真人(東工大准教授):エコロジカルデモクラシーとは、「自然を直すと社会が治る、社会を直すと自然が治る、という不思議な回路があるこの回路を意識して、制度にし、事業にし、都市を改良すること。」
平賀達也(ランドアーキテクト):梅ヶ丘の梅トピアでグリーンインフラを実装した。
藤村龍至(ソーシャルアーキテクト):公園マルシェ、埼玉県椿峰市で、人の集まる原理が変わってきた。

●世田谷区本庁舎等で落葉拾い 2018.11.18

 18日の日曜日は天気にも恵まれ、世田谷区本庁舎、等々力・玉川神社、等々力・等々力不動尊、瀬田・旧小坂緑地の区内4か所で落葉拾いが行われました。区の本庁舎では参加者7人と少人数でしたが、区役所のみどり政策課の方も参加してくれて、約1時間程度中庭や池周辺などの落ち葉を集めました。(左の写真参照) また、旧小坂緑地では小中学生の親子連れなども含め26人と多くの方が参加してくれました。敷地内はドングリの木やケヤキの大木などが急な傾斜地にありますが、階段状の通路がきれいになりました。終了後小坂邸の庭でお汁粉が振る舞われ、また子供たちがスタンプラリーをして景品を獲得するなど、和やかな雰囲気の中で行われました。

●区議会本庁舎整備特別委員会傍聴記  2018.11.14 

 九月にまとめられた基本設計の中間報告に関する区民説明会やリング会議での議論の内容についての纏めた資料が提出され簡単な説明が行われました。これに対して、N区議から10階建ての議会棟について疑問の声が大きかったが区としてどう対応するのか?K区議からは区民からの疑問に対してきちんと答えていない、地域行政の在り方を踏まえて本庁舎の設計にどう反映させるのか報告を求める、NZ区議からは新たな敷地として50年間の賃貸契約を締結した点についての疑念が呈され、買取り交渉をするよう要望がだされ、A区議からは同敷地を巡る取引は利益供与の疑惑あり、区の説明はこじつけでしかない、公報できちんと説明すべき等多くの意見・質問が出されました。

 これらに対する区側の回答は、傍聴者として聞く限り、いずれも従来の形式的な説明を繰り返すのみで、質問に真摯に答えているという姿勢は全く見えませんでした。これでは結局言いっぱなしに終わるだけで、議論の深堀りが行われる様子は伺えませんでした。

 議会は調査権を行使して疑惑については事実関係を明らかにするとともに、多くの区民が疑問だとしている10階建ての議会棟等について必要な見直しを行政に指示する等区政の最高意思決定機関としての機能を果たしてもらいたいものです。

●世田谷観音で落葉拾い 2018.11.11

 世田谷観音で落ち葉拾いを行いました。前日にチラシをポスティングした効果もあり、近所の母娘、祖父と孫など合計16名が参加してくれました。集めた落ち葉で焚火をし、できた焼き芋を頬張ってみどりの大切さを実感するひと時でした。


世田谷区本庁舎建て替えに関する第3回リング会議開催  2018.11.3

 本庁舎建て替えについて区民の意見も踏まえて基本設計案を作成するための、リング会議第3回が開催されました。主な意見としては、10階の高さにもなる議会棟について高すぎる、上から目線だ、7階ぐらいにして日影を少なくするべき等、高層ビルへの反対が多く出されました。また、会議室等余計な面積が多いのでそれを減らせば床面積は削減できるのではないか、低層の建物にするために世田谷総合支所を三茶に移すことが必要だ等の意見も出されました。また、障害者に配慮してリング状のテラスをスロープ式にして回遊できるようにしたらどうか、そもそもテラスは不要ではないか等の意見も出されました。

 以上のほか、西側アプローチ、ランドスケープ、区民会館の整備方針、区民交流機能、災害対策について佐藤総合計画から説明がなされ、委員からは色々と注文が出されました。

 次回は12月22日開催でこれが最後とのことです。

 傍聴した感想として、右のような模型も展示(左側が北の方向)されましたが、南側の高い塔のような議会棟はいかにも周囲と不調和な醜い建物に見えます。10階建ての議会棟がある限り、基本構想で提示された基本的な方針である前川建築の空間特質を継承するものには決してなっていないと思います。この点を修正することが不可欠と思われます。

 

●今年も落ち葉拾いリレーが始まります。2018.10.31

 落ち葉が邪魔だというので保存樹を伐採するようなことが起こりました。落ち葉は、堆肥として利用できるし、焼き芋を作るため焼いたあとの灰も土壌改良剤になります。樹木の大切さを再認識し、樹木を守るために、落ち葉拾いリレーが始まります。たくさんの方々、子供たちが参加してくれることを期待します。



●ちとふなの柳三世が甦る。 2018.10.11 

昔、千歳船橋の駅前には「柳」という焼き鳥屋があり、その入口に柳の古木がありました。古木のため、洞ができたり倒木の恐れがあるため結局伐採されてしまいましたが、その枝を挿し木して育てた苗が別のところで育ち大きくなったので、その枝を更に挿し木をして育てた苗が、「身近なまちづくり協議会」(みじまち)の皆さんの協力で、この度ちとふなの駅前のプランターに移植されました。焼き鳥屋の前にあった柳が「ちとふなの柳三世」としてよみがえることになったわけです。みじまちのメンバーが、10/11に駅前広場にある植樹帯の樹木などの手入れをしたあとに、記念写真を撮りました。

●区議会の本庁舎問題特別委員会傍聴記 2018.9.26

区議会の本庁舎問題特別委員会を傍聴しました。

立憲民主党の区議から、委員会として本庁舎の基本設計を行っている佐藤総合設計㈱から現状について聴取することの提案があったことに対して、賛成、反対の意見がでてまとまらず、結局聴取は行わないこととされました。区政の最高意思決定機関である区議会が400億円もの税金を投じて行う事業について意見聴取も行おうとしないのは権限放棄ではないでしょうか?区議の良識を疑わざるを得ません。

●本庁舎整備に関する中間報告会開催さる 2018.9.24

成城の砧総合支所で開催された報告会には30数名が参加しました。区の説明に対して、現本庁舎の持つ空間特質の継承の内容が不明確だとの意見や、規模が大きすぎるので抜本的に見直す必要があるなどの意見が出されました。保坂区長からは現行計画でやらざるを得ないとの方針が述べられました。

●保坂区長との意見交換会 2018.8.11

2018.8.11 まちづくりの仲間たちのメンバーで保坂区長との意見交換会を開催しました。参加者は9人でしたが、今後の区政の在り方について、行政改革を求める要望書に対するコメントや、これまでの7年間の区政の実績、本庁舎整備についての考え方等について当初の1時間の予定を超えて話を聞くことができました。またこういう機会を持とうと区長が言ってくれたことは大きな成果でした。

●リング会議開催 2018.7.28

 世田谷区庁舎の整備問題で、基本設計の内容について区民も参加して議論する、リング会議の第二回目が28日(土)13時から開催されました。委員の一人から 床面積の削減についてWGで検討するべしとの提案が出されましたが、司会はこれを取り上げませんでした。ワークショップに1時間も費やすなど、議事の進め方について不満の声が聞かれました。

●世田谷区本庁舎の建替え問題 2017.9

 本庁舎整備について、区の基本設計案について㈱佐藤総合計画の案が採用され(2017.9)、その内容について区民の意見などを聞きながら詳細を決めていくプロセスが始まりました。2019.2に基本設計案を決定するために、区民や有識者が参加するRING会議で議論がされ、また、中間報告会も開催される予定です。写真は、現在の本庁舎の中庭から撮影した写真です。左は著名な建築家、前川國男が設計した区民会館、右は同じく第一庁舎です。奥は議会棟です。これらの歴史的建築物を後世に残すことが重要との観点から、区民の有志が「記憶をつなぎ人をつなぐ区庁舎を望む会」を作って保存を要望する活動を続けています。




以前の主な出来事  活動経緯もご覧ください。


2014年

●ちとふなのシンボルツリーが伐採される 2014.8.13

 船橋一丁目にあったメタセコイアの高木が伐採されました。皆さんも気が付いていたと思いますが、20mほどの高さがある高木で、私は千歳船橋のシンボルツリーだと思っていました。鳥が回遊するときの貴重な拠点の一つとなっていたと思いますが、これが無くなることでこれまで近くに飛んできていた鳥が来なくなることも考えられます。

 この木は世田谷区から保存樹木として指定されていましたし、区は「みどり33」という目標を立てて区内の緑被率を上げようと努力していたはずですが、この木を守ることはできなかったのでしょうか?近所の人が持ち主に対して苦情を言ったようですが、葉っぱが落ちて困るとか、倒れてきたらどうするのかとか、色んな理由はありうるでしょうが、何とか対策を講じて緑を守ることができなかったのかと、残念でなりません。

 最近ちとふな周辺ではマンションが林立して貴重な緑が奪われている状況でもあり、現存する緑は少なくとも維持できないものでしょうか?さらに、少しでも緑を増やすように木を植えることも積極的に心がけたいものです。

 そういう気持ちをなるべく多くの人が持つことで、世田谷区の環境がより良くなることを期待したいものです。

2012年

●「世田谷区の街づくりを考える集い V3」開催 2012.12.16

 世田谷の「街づくりの仲間たち」が主催する「世田谷区の街づくりを考える集い V3」がキャロットタワーで開催されました。ドイツシェーナウ市で市民たちが電力会社を設立した住民活動の記録映画「シェーナウの想い」が上映されたほか、重層長屋規制条例の提案に加えて

「世田谷ビジョンーI love Setagayaこちらをご覧ください)の報告が行われました。その概要はこちらです。これについては、2013.1.12に区が開催する区民提案発表会で報告される予定です。

 

●世田谷区の「もう一つの基本構想」について 2012.8.11  

 

 区の基本構想審議会で20年後を見据えた区政の基本理念を示す世田谷区基本構想の策定が進められています。区が選任した有識者や数名の公募委員による議論が進んでいますが、従来型の計画行政に飽き足らない区民の有志が自らの考えに基づき、審議会とは別に「もう一つの基本構想」を策定しようという動きをしています。 「区民の、区民による、区民のための世田谷ビジョン」を作ろうと言うのが基本的考え方です。策定されたものについては、11月以降に予定されている区民意見の発表会という手続きに乗せて、区に提示することを予定しています。


●駅前広場の第1回運営準備委員会開催  2012.3.6

 2011年5月以来合計10回開催されたワークショップでのとりまとめを踏まえて、具体的に駅広をどのように運営管理して行くのかについて検討する運営準備会の第1回会合が開催されました。メンバーとしては、船橋会、桜丘町会及び駅南北の商店会の代表のほか、ワークショップに参加していた有志合計13人が登録しています。放置自転車対策、みどりと水空間の確保、イベントでの活用の大きく3点について作業部会を設置して検討して行こうということになりました。